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【アラベスク】  第8章 荊の城



すごく大雑把な [ あらすじ ]




  澤村(さわむら)優輝(ゆうき)による監禁事件により数日の間学校を休んでいた美鶴(みつる)。ようやく体調の整った彼女は、久しぶりに登校した学校で新たな問題に巻き込まれる。かねてから瑠駆真(るくま)に好意を抱いていた生徒会副会長廿楽(つづら)華恩(かのん)が、ついに痺れを切らしたのだ。
 華恩に責め立てられ窮地に陥る(さとし)の妹、金本(かねもと)(ゆら)。名案の思いつかない彼女らは、イギリス留学から帰国した華恩の従兄弟、小童谷(ひじや)陽翔(はると)の提案で、秋に行われる唐渓祭で瑠駆真をお茶会へ招待する事に。だが、陽翔の登場に態度を硬化させる瑠駆真。二人は知り合い?
 また聡の方は、田代(たしろ)里奈(りな)と道端で再会。昔と変わらぬ消極的な里奈の態度に聡はうんざり。里奈も彼に畏怖しか感じる事ができない。さらに、里奈の存在を吹っ切る事ができないままのツバサ。なかなかスッキリしない人間関係があちこちで絡み合う一方、華恩は進展しない状況の原因を緩に押し付ける。
 責められ、さらに追い込まれる緩。なんとなしなければ、自分の学校での立場が危うい。保身の為に視野の狭くなった緩が、事の原因を理不尽に美鶴へ押し付ける。
 美鶴さえいなくなれば、事はすべてうまくいくのだ。
 ほとんど濡れ衣のような罪を着せられ謹慎処分を受けてしまった美鶴。自分の過去をチラつかせる陽翔の存在に動揺を隠せない瑠駆真。また聡は、毛嫌いする緩の秘密を知ってしまい、それを利用して美鶴の冤罪を晴らそうと緩に迫る。
 緩ははたして事件を撤回するのか? 瑠駆真に近づく陽翔の目的は? 美鶴の謹慎処分は解けるのか?
 優輝の我侭な恋心から開放されたと思ったら、今度は理不尽な権力が三人を翻弄する事となりそうです。







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